子育て雑記

マタハラ体験者が、今マタハラに悩んでいる人に伝えたいこと

こんにちは、かおる子です。私は現在、息子(小2)と娘(2歳)の二児の母ですが、息子を妊娠中に職場の上司や同僚からマタハラを受けました。

今日は自身のマタハラ体験記と、その時私がとった対策方法、そして今マタハラで悩んでいる人に伝えたいことを書きたいと思います。

マタハラとは

「マタハラ」とはマタニティ・ハラスメントの略で、働く女性が妊娠・出産をきっかけに職場で精神的・肉体的な嫌がらせを受けたり、妊娠・出産を理由とした解雇や雇い止めで不利益を被ったりするなどの不当な扱いを意味する言葉です。

私の体験談

私は医療専門職に就いているのですが、当時務めていた病院で入職して1年ほどが過ぎた頃妊娠が発覚しました。勤務終了後に飲みに行ったり、スポーツで汗を流したりと職員間の仲が良い職場だったため、妊娠を報告した当初は、上司も同僚も祝福してくれました。しかし、妊娠発覚からほどなくして切迫流産で自宅安静を余儀なくされると、少しずつ私に対する態度が変化していきました。

休職することで他の職員に対し、多大な負担をかけてしまうことは事実なので、その点は精神誠意お詫びと感謝の気持ちを小まめに伝えるように心がけていましたが、休職期間が1か月、2か月と長引くにつれ、上司や同僚の言動は日増しに冷ややかなものになっていきました。3か月目になると、同僚から「周りのスタッフは迷惑している。平気で休んでいられる神経が信じられない。存在が嫌でたまらない。辞めてほしい。」という趣旨の手紙が送られてきました。実際の手紙は、もっと脅迫めいた乱暴的な言い回しで、身の危険を感じるほどでした。

4か月目には、切迫流産も落ち着き職場に復帰したのですが、手紙を送った職員とその親しい職員数人からは、産休に入るまで一切口をきいてもらえませんでした。その上、上司も交えて私の陰口を叩いたり、他科の職員も巻き込んであることないことを言いふらされました。

初めての妊娠でただでさえ不安な中、職場の上司や同僚から受けるマタハラの日々に、心身状態は疲弊しきっていました。お腹の赤ちゃんにかかっていたストレスも半端なかったと思います。

結局、復職して2カ月たった時に再度切迫早産の診断を受け、自宅安静となりました。復帰できないまま産前休暇に入る直前頃の時期に、私を無視していた同僚数人から職場に呼び出されました。そして、「人としてあり得ない」「私たちがどれほど迷惑を受けているのかわかっているのか」「今の状況をどうつぐなうのか」と1時間以上罵声を浴びせられました。その時の様子を上司は見ていたにも関わらず、間に入って止めてくれるわけでもなく、見て見ぬふりをされました。

私がとった行動

私は当時、上司や同僚から受けたマタハラについて、その日時や内容をメモに残していました。そして、出産後数ヶ月して、労働基準監督署に電話で相談しました。何をどう調べて労働基準監督署に行き着いたのかはっきり覚えていないのですが、当時は今と比べると、ハラスメントに対する社会的理解が乏しく、どこに相談すればいいのかわからない状況でした。そのような中で、たまたま労働基準監督署に無料相談ができることを知り、藁にもすがる思いで電話をかけました。

女性の職員が非常に親身になって相談にのってくれ、恐怖と絶望にさいなまれていた気持ちがとても軽くなりました。その後何回にもわたって電話でやりとりしながら、その職員は私がメモしていた内容をもとにマタハラの時系列をまとめ、今後の対応策を一緒に考えてくれました。

そして、労働基準監督署から私の勤め先に対し、指導という形で介入してくれました。その結果、私の直属の上司をはじめ副院長や事務局長から謝罪の言葉を受けるとともに、二度とこのようなようなことが起きないよう対策を講じると約束してもらいました。また、マタハラの主犯格だった同僚からは謝罪文が送られてきました。

その後

1年間の育休取得後、私は職場に復帰しました。マタハラをした同僚や上司から無視されることはなくなったものの、結局仕事上最低限の会話しかしませんでした。その後1年数ヶ月勤務したのち、やりたいと思える職務に出会ったのを機に現在の職場に転職しました。

辞めてから数年した後、当時の職場の状況を知る機会があったのですが、数人の女性職員が妊娠、出産を経て職場に復帰しているということを聞きました。そのことと私が受けたマタハラが関係あるかどうかはわかりませんが、女性が仕事を続けるうえで労働環境の在り方を見直す1つのきっかけになったのであれば、辛い経験も少し報われたように感じます。

相談できる機関

各都道府県の労働局に、「雇用環境均等(部)室」という機関が設置されています。マタハラをはじめとするハラスメントなどの無料相談ができるので、よければ相談してみてくださいね。厚生労働省「職場でつらい思いをしていませんか」

マタハラで悩む人へ

私にマタハラをした職員は、男性もいるし、女性もいるし、独身の人もいるし、子どもがいる人もいるし本当に様々でした。出産経験者でがあればマタハラをしないというわけではなく、出産経験者であっても、妊娠・出産時のトラブル経験がなければ、切迫流産や早産による安静の必要性はなかなか理解してもらえませんでした。

批判され、罵倒され、無視される日々の中で、妊娠中もこれまでと変わらず働き続ける人がたくさんいる一方でそれができない自分自身をものすごく責めていました。

でも、二児を育てている今、はっきりと言えます。

妊娠することも、様々なトラブルで休まざるおえないことも、出産後に以前のような働き方ができなくなることも、それは全然悪いことではありません。

むしろ、結婚や出産によりライフスタイルが年々変わっていくのと同じで、仕事に対する取り組み方も職場環境の在り方もどんどん変化していくべきだと私は感じています。

今、もしマタハラを受けている人がこの記事を読んでくれているならば、どうか今の自分を悲観しないでください。そして、一人で悩みを抱え込まずに、外部に助けを求めてください。必ず、あなたの気持ちに寄り添い、最善の方法を共に考えてくれる人に出会えると私は信じています。

妊娠、出産、育児を経て、母は見違えるほどに強くなります。そして、様々な時間に追われる中で、効率的にかつ順序立てて仕事をする術を自然と身に付けていきます。職場からのちょっとやそっとの苦言くらい、ガツンとはねのけられるくらいの度量も付きます。

だから、今はどうか悲観にくれないで、頼れるものにはどんどん頼ってください。

今の経験は、きっとこれからの長い人生を歩むうえで大きな糧になると私は思います。

だからどうかあきらめないで、前を向いて一歩一歩歩んでいきましょう。